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A Susumu Hirasawa's fan blog. Unofficial translation of song lyrics, twitter and other materials. Feel free to link to these translations or repost with proper credit. But please don't claim them as your own. If you have any questions, contact me at twitter @lucy1205.

平沢進のBSP「回=回」追加公演編 日本語書き起こし

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平沢進のBSP「回=回」追加公演編 日本語書き起こし

 Hirasawa's Back Space Pass on the additional concert at Toyosu Tokyo, Jan 2019
(This program was streamed live on Youtube on April 27, 2019)
  • The recorded program is archived at:
.
(Japanese/日本語) 
[00:00-0100]
No movie: The photo with the title "Susumu Hirasawa's Back Space Pass on the additional concert of Kai=Kai/平沢進のBack Space Pass Live回=回追加公演編" is shown.
タイトル画像とタイトル「 平沢進のBack Space Pass Live回=回追加公演編 」(静止画)
【前置き/Preamble
[01:00-01:58]
《The movie of two White Ejin walking in a botanical garden hand in hand.
2人の白会人が手に手を取って植物園を歩く様子を映した動画 》
[01:59-03:46]
えー、こんばんは。聞こえておりますでしょうか?毎回、思わぬトラブルが生じて上手くいっていない平沢進のBack Space Pass、始まりました。
今回は、Live回=回の追加公演編ということで、何らかのエピソード等を話そうと思うわけですが、実はそれほど追加公演に変なエピソードというのが無くてですね、困っているところに、ちょうど思い起こせば、「回=回」というのは2018年から始まりまして、そこで一旦本編が終了して、そして追加公演として、年を跨(また)いで2019年に追加公演が行われたわけですけれども、ちょうど、最近しょっちゅう私が口にしております「ヒラサワ黄金の10年周期」の始まりに追加公演が当たるわけですね。この時に一緒に過去の10年周期から新しい10年周期に向かって一緒に年(とし)を越して年(ねん)を跨いでくれた会人というのがおそらく今後の10年周期の最初の期間のうちに何らかの重要な鍵(カギ)になるのではないかということでですね、その辺の話もちょっとしていこうかと思っています。
【質問の受け付け/How to ask questions
[03:46-04:37]
それでですね、今回は、質問無しです。というのは、毎回、質問を募集すると、「あまり訊きたいことはないけれども、ヒラサワが募集してるんで、質問してあげる」とか、あるいは「質問を読んで貰(もら)いたい」とか、あるいは「イベントを成立させるための要素として貢献したい」というような意味を感じる質問が有りまして、端的に言うと「つまんない質問」なんですけれども、そいういうことが有って、その中から、面白そうな質問を掘り出すという作業が非常に面倒臭いので、今回は無しにします。
[4:37-05:01]
ですが、時間が余ってどうしようもないという時には、質問を急遽(きゅうきょ)Liveで受付けます。で、その際は先程Twitterでお伝えしました#平沢進のBSPというハッシュタグを使ってそこに質問を投下してください。そしたら、私がそこに拾いに行きます。
[05:01- 06:10 ]
ということで、今私はLive画面の方を見ていないのですが、問題なく映っているんでしょうかね?(Twitterのタイムラインを見ながら)うわ、物凄い速さで、なんですか、このタイムライン。「良い」ですか?前回、私の声が片チャンネルからしか聞こえていないという現象があったんですが、今回はどうでしょう?えー、ちょっと流れが早くて何だか分からないですね。大丈夫ですね?大きさどうですか?先程、非公開モードでテスト放送をやったんですが、なぜか皆に見られてしまっているという。今も「非公開」という文字がここに私の目の前に見えるんですけどね。皆さん、見てるようで。ということで、細かい調整が出来ていないんですが、このまま行きたいと思います。
【黄金の10年周期/The Golden 10-year Cycle
[06:10-07:06]
まず、「黄金の10年周期」についてちょっと話したいと思います。ちょうど、ですから、「回=回」の追加公演が「黄金の10年周期」の第1回目のイベントである、という風に捉えるならば、今から、丁度2019年の、まず、「9」の付く年ですね、毎(ごと)に、ヒラサワの方向転換とか、新しい分野が開けていくとか、そういう事が確実に起こっているんですね。まあ、その会人の登場と活躍というのをきっかけに2019年の追加公演、これが新しい10年周期のおそらく幕開けになっただろうと。
1979/1979
[07:06-08:08]
ちょっと遡ってみますと、実際に10年周期というのがどのように起こっているかというのを遡って説明したいと思うんですが、まず、1979年ですね。これはP-MODELデビューの年です。この時に、妙なきっかけからP-MODELはデビューすることになりまして、例えば、それ以前にMandrakeというバンドがあって、このバンドのCD、いや、レコードを出したいということで、デモテープを作ったり、それからそのデモテープを配ったりしながら、いろいろ活動していたんですけれども、なかなかレコード会社に見向いて貰(もら)えなかったと。というなかで、最終的にはぎりぎりのところで、「Mandrakeのレコードを出したい」というレコード会社が現れたんですが、すでに我々、それが1979年になっていまして、「もう、Mandrakeをやめてしまう」と。
[08:08-09:38]
その時に、あれだけ沢山活動してもレコード会社が引っかからなかったんですが、「P-MODELの場合も、恐らく、レコード会社と契約するのに、もしかしたら、大変な工程を必要とするかもしれない」と思っていながら、まず、最初の行動が、私はアンプの修理に行くことだったんですね。ギターのアンプを修理に行くことだったんですけれども、その修理が終わって、アンプを取りに行った時に、私のアンプの上に座っている人がいまして、「すいません、それ、私のアンプなんですけど」とちょっとムッとしながら話した所、その人が実は[レコード]業界関係の人で、「あ、あなた、Mandrakeの人ですね」みたいな話になって、そこに、カセットテープを渡したところから、とんとん拍子で、P-MODELはレコード会社と契約する、という事件が起こったわけですね。ここで言えることは、狙ったことよりも、偶然起こる何かによって変わっていく、というのが、10年周期の特徴です。で、ここは、1979年は、「私のアンプの上に知らないおじさんが座っていた」と。
1989/1989
[09:38 -11:05]
その後、さらに10年、1989年。この年は、ソロ・デビューの年なんですね。で、実は偶然起こり得る何かのきっかけに加えて、人員整理というのが自然に行われて行くんですね。今まで一緒に働いてきた、あるいは行動を共にしてきた人たちが、のっぴきならない理由で、関係を切って行かなきゃならない、と。決して、悪意が有ったりとか、そいうことではなくて、「ここが潮時だろう」と。「これでお互い別々な道を歩いて行くことがお互いにとって良いことだろう」というようなことが数人、周囲の人間数人に現れて、それがどんどん整理されていって、いろんな人がいなくなっていくんだけど、いなくなって「どうしようか」と思っているところに、色々な人が現れるんですね。今回も、ある人と出会って、1989年にソロ・デビューというのが叶うわけです。 で、それからソロの活動が始まりまして、これが1989年ですね。
1999/1999
[11:05 -12:18]
さらに10年後、1999年。じつはこの1999年にMP-3の配信を始めるんですが、この時、まだ、恐らく日本では大きな動きでMP-3を配信するというミュージシャンは居なかったはずで、音楽関係の雑誌等でも、一切扱われていませんでした。で、「MP-3配信を始める」という記者会見を行ったんですが、音楽誌は一誌も来なかったですね。全く来ない中、コンピュータ誌の記者さん達がずらっと並ぶ中、「これからMP-3配信を始めます」と。「レコード会社辞めました」という発表をしました。この時は、また、要するに人員整理が事前にありまして、つまりレコード会社を辞めてしまうという大きな人員整理があったわけですね。そこで、レコード会社を辞めて、ケイオスユニオン(Chaos Union)を設立して、次の1999年の活動に備える、と。1999年になって時点でMP-3配信を始める、と。
2009/2009
[12:18 -13:20]
さらに、ここから、次の10年ですね。2009年ですね。もうかなり近づいて来ましたけれども、この時は、2009年はTwitterの開始年ですね。Twitterをどうして開始したかというと、こういう短い文章で自分の考えていることや、あるいは近況などを伝える、と。インターネットの中で伝える、ということに、なぜか思いつきまして、「ヒラサワ3行Log」というのを自分のWeb Siteで、「3行しか使ってはいけない」というのを毎日、ほぼ毎日、更新していたんですね。で、それをやっているうちにTwitterというのが世の中に出てきて、「あ、なんだ、同じことじゃないか」と。で、思いまして、Twitterを始めました。
[13:20 -15:07]
ところが、自分がやっている「ヒラサワ3行Log」というのに比べて、Twitterというのはもっと間口が広くて、何でもない人が、自分のことを世間に向かって話す、要するに日記をさらけ出すような行為をすると。そういうものの中に自分が入って行って一体何をやるんだか分らなかったんですけれども、丁度その時いたスタッフが「まあ、何でも分からなくても良いからやりましょうよ」ということで、やってみてだんだん今の形が出来てきたわけですね。Twitterの開始。それによって、ヒラサワ支持者が激増しまして、今の状態になるわけです。まず、フォロワーが2000人に達したところで、「これは上出来だろう」と。「ヒラサワにしては2000人のフォロワーなんて実はあってはならない数ではないか」と、思いながら、それでも止まらないので、「冗談じゃない」と。「私はそういう人間ではない」と。「万人受けする人間でもないし、それこそ趣味の違う人間に褒められても面白くない」というような感情を伴いながら、「フォロワー減らし」というのを何度か試みたんですが、無駄な抵抗に終わりまして、今に至るということであります。
2019年:会人との活動とFuji Rock出演/2019: Working with Ejin and Planning to Perform in Fuji Rock
[15:07 -16:25]
で、ついに、さらにそれから10年経って、2019年というのに到着致しました。この時に会人[Ejin]が共に年を越したわけです。会人が共に2019年にやって来たわけです。この時も実は人員整理というのがありまして、長年一緒に仕事をしてきた人を含めて、「ここで決別するのがお互いの為だろう」ということで、新たな人員整理が行われて、2018年に行われたLive「回=回」と2019年に行われた Live「回=回」は若干スタッフが違っているんですね。そういう意味で、スタッフが変わる中で、会人は変わらず、一緒に私と年(ねん)を越したということで、これはなんか、会人はもしかして何か良いことを持ってくる人達なんじゃないか、と考えていたんですね。
[16:25-17:47]
で、たまたまその、会人といろいろ、話をしているうちに、「会人がどうもロック・フェスティバルに興味を持っているらしい」と。で、私は「へえ、そうなんだ」っていう話をしながら、まあ、ほぼ関心ないという素振りを見せながら、ちらっとロックフェスの話をしたわけですね、その後、よくよく考えてみると、黄金の10年周期には、偶然に起こることが非常に大事で、私が意図的に狙ったことよりも、ものすごい何か新しい展開をもたらすケースが多かったんで、ここで会人が私と一緒に年(とし)を越して、さらに或るロック・フェスティバルに興味を持っている。ということは、「面白いから遊んでしまおう」と思ったわけですね。そこで私は密かに「会人をFuji Rockに送り込む」ということを考えたんです。まさか私は行くつもりは無かったんですけれども。
[17:47 -20:19]
で、会人をFuji Rockに送り込む為にですね、あ、ちょっと待ってください、ああ、OKですね。突然変なメッセージが現れたんですが。 会人をFuji Rockに送り込む為に、プロフィールを書いたりですね、それから、とは言っても全くの無名というか、私の周辺から離れたら無名な人達なんで、平沢がちょっと絡んでるよという事を見せる為に、会人用の曲を作ったりとかしながら、いろいろしているうちに気が付いたら、「えっ?」という感じでFuji Rockに出ることになってしまったんですね。「これはやっぱりちょっと会人は面白いな」ということで、普通なら、通常なら、「会人の為に考えたことなんだから、私はいいでしょう」と。「せいぜいゲスト程度で、出るなら出ても良いですよ」というぐらいの態度なんですけれども、「この際、どっぷり遊んでしまおう」ということで、ヒラサワ、会人を引き連れてFuji Rockに参加すると。(何かのしゃべりの音声が小さく流れる) あれ、ちょっと待ってください。変なものが再生されていて、すいませんね。変なものが、先程のテストの音声が戻って来てるんですね。何でしょう?非常にやり難い。ちょっとまあ、気にしないでやりましょう。必ずなんかこういう事起こりますね。えー、どこまで行ったか?ちょっと待って下さい。これ非常にやり難い。えっと、消しますね。全部落としてしまいます。これ全部落とすと何か起こりそうな気がするけど。大丈夫ですかね?えーっと、大丈夫ですね。えーと、どこまで行きましたか?Fuji Rockに出ますということです。で、今、着々と、準備を進めております。
[ 20:19 -21:06]
それで、まあ、Fuji Rockに参加するには、ちっと遠い所だし、入場料も高いし、どうしていいか、迷っている方もいると思うんですが、一応参考程度にぎりぎりのところをお話ししますと、Fuji Rock用のアレンジをしています。主に平沢曲なんですが、それプラス、会人用の曲というのもございます。それでちょっと、「会人+平沢」と表記された時だけに使えるスタイルというものを若干模索中で、いつものアレンジとはちょっと違います。
[ 21:06 -23:01]
それでですね、フェスティバルというと、「つべこべ言わずにワーッと行こう」という態度のお客様が多い所ですし、そこでつべこべ言っても仕方ないし、「どうせ私は遊びに行くんだ」という心構えで行きますので、よりライブ感を出すためにどうするかということで、「反会人(はんえじん)」、要するに反対の会人ですね。「反会人」というものが存在すると。この「反会人」を加えることによってよりライブ感が増すのではないかという会人のアドバイスにより、今、半会人を捜索中です。いろいろ有るんですけれども、半会人を見つけて、捕獲というか、説得して、「我々と一緒に働きましょう」ということを今試みておりますが、一度私は接触したんですけれども、いま一つ、まだ決め手がはっきり見えて来ないという状態で、もう一度会うに当たって、いろいろ、今、陰でいろいろな事を進めておりまして、首尾よく半会人を獲得できましたら、よりパワフルなつべこべ言わないステージを展開できるのではないかと、私自身も期待しておりまして、かなりこれは実現度は高いと思います。
[ 23:01 -25:46]
ということで、「黄金の10年周期」の鍵となる会人ですね。この会人が、ライブが行われる度にメモリアル・カードというものが販売されまして、その中にムービーが入っていて、前回の追加公演のメモリアル・カードの中で、私が会人に会いに行くというムービーを公開したんですね。そこで公開されたのは、そのもう一つ前のメモリアル・カードの中では「会人というのは現実に存在するものではなくて、私の無意識の中に在るものが現実に投影されたものだ」という紹介をしたんですが、前回の追加公演のメモリアル・カードでは、それが実態化される可視海、可視光線の可視ですね、可視海に向かって私が会人に会いに行くと。それによって私の将来がどう左右されるのかというのを確かめに行くために会人に会いに行くというシーンがあったんですが、この時は現実に投影された会人の姿。一方、私が現在「反会人」を探して、会人と共に行動する時には、私が会人の側に降りていく必要があるわけですね。これは、瞑想によってコンタクトが叶うという状況なわけです。まず、ここで会人がメモリアル・カードの、ちょっと待ってくださいね、これ仕込むのを忘れてますね、私、完全に。ちょっと待ってくださいね。えっと、これか。まず、メモリアル・カードの中にある可視海に会人に会いに行くというくだりをちょっとご覧ください。
[25:46-26:27]
〖回=回追加公演メモリアル・パッケージ・カード動画の一部/
A part of the movie from the Memorial Package Card from the additional concert of Kai=Kai at Toyosu, Tokyo〗
死の無い男:「でも可視化され、現実に投影されるからねえ。可視海はながいながーい回の回廊を過ぎると開ける浜辺に繋がる海だよ」
平沢:「私は長い長い回の回廊を通り、ついに可視海の浜辺に出ることが出来た。…会人だ」
    
[26:27-27:41]
ということで、会人が現れた浜辺というのは現実の浜辺ですね。次は、私が今、会人と共に次の展開をするために半会人を探す、という為に瞑想によって己の無意識の中に降りて行き、そこで会人と遭遇するという、この与太話ですね。与太話です。私は与太話で出来ていますんで。誤解無きよう。この映像をちょっと作ってみました。せっかくロケに行ったので作ってみました。冒頭でちょっと流したのがそれですね。あのシーンから、会人が現れてくるシーンから、会人の浜辺まで行くというつながりになっております。ではご覧ください。
え、あら、ねえ、こうやって…あれ?
[27:41-30:33]
〖会人と可視海のムービー/The movie of Ejin at the Beach of Visible Sea〗
[30:33-30:58]
という感じでございます。 これから先、この会人と共に「黄金の10年周期」がどう展開していくのかということを私自身は非常に楽しみにして活動に臨みたいを思っております。
【「回=回」は何を意味するのか?/What Kai=Kai(回=回) Means】
[30:58-32-23]
えー、じゃあ、「黄金の10年周期」と会人についてはこのぐらいにしてですね、前回約束しました、「回=回とは一体何なのだ?」ということについてお話ししたいと思いますが、これはそもそも何遍も言ってますが、「言語化できるくらいなら、音楽作らない」っていうことでありまして、「回=回」もですね、まず「無理やり言語化するとこうなるんだよ」ということでしか披露するしかないですね。それもあまり解説が深入りする、というか、親切過ぎると、元のイメージが損なわれたり、とかですね、ある特定の狭い意味だけに解釈が集中したりして、なかなか難しいところですが、ぎりぎり説明しきらないところ、なんとか、「回=回」という視覚的なイメージから喚起される、それぞれの何らかの感触を破壊しないようにと願いながら、喋ってみたいと思います。
[32-23-33:24]
まず「回=回」というのは、視覚的なイメージが先行しています。「回」というのがあって、対照的に並んでいるのは、一見幾何学模様のように見えるんですが、実は「字」であるというところのインパクトも有るんですけれども、まず「回」という文字そのものは、その前にちょっと、これから話すことは無理やり言語化することですので、「そいういうものが面倒臭くて嫌だ」という人は聞かなくても良いです。その代り、「回=回」、「インプット=アウトプット」「インプットとアウトプットが同じだということは一体どういうことなんだ?」というような疑問符を抱えていればそれで良いです。まあ、そんな感じで眺めていてください。
[33:24-35:26]
で、「回」という字はですね、「循環する固体」ですね。例えば、代謝や思考と身体や外界との呼応関係の輪のような、が連綿と続く固有物というか、一個の独立したものなんだけれども、連綿と何かが循環し続けて、それが外界との呼応関係によって生存し続けているというような固有物質ですね。で、特に人間というイメージで私は使っています。「回=回」という表記はインプットがあってアウトプットがあるということは、「=」の以前に何かの処理が施されたという暗示が含まれているわけですよね。左の「回」に何かをした結果、右の「回」になった、ということなわけですね。たとえば「ヒラサワ」という固有状態に於いて、思考や情報の内部処理等と身体や外界との呼応関係が健全であれば、「ヒラサワ」が何かを施されて「ヒラサワ」になるということは、その途中のプロセスは、また「ヒラサワ」なわけです。「回」に「回」が施された結果「回」になった、という当たり前の状態なんですね。ですからこれは実は敢えて話題にするほどのものではなくて、健全な固有状態です。
[35:26-38:24]
ところが、そのようには見えない人、つまり、多くの場合私に見えているのは「回=偽(にせ)回」なんですね。「偽りの回」なんですね。これはつまり、「回」という固体内が、固体の中が不健全であることを暗示していて、つまり思考とか、中で起こる代謝とか、それからその総体である身体と外界のフィードバック、もう一つの循環ですね、外界(げかい)と内界の循環等に不適切な処理結果が現れている、と。面倒臭いでしょ?さっき言った通り、適当に飛ばしてくださいね。或いは「なんか喋ってら」ということで、見てればそれでいいです。どこまで行った?それで、そのフィードバックに不適切な処理結果が現れているということで、その不適切な処理結果というのは、固有状態を妨害するものです。この妨害は何かというとですね、千差万別の固有状態が存在しては困る立場の人達の利害から生まれてくる妨害です。で、例えばあなたが「回=偽回」に至る全ての経験、プロセスが、その妨害というのは実に巧妙にできていてあなたが「回=偽回(偽りの回)」に至る経過は全て、自己選択と自己決定の積み重ねだと感じるほど、巧妙な仕掛けが成されていて、それで成り立っています。ところがひとたびその矛盾に気が付くと、芋づる式に何かおかしいということが、分かり始めて来るんですが、その時はほぼ手遅れで、自分が今まで長年かけて育んできた世界観、価値観、それから習慣、これ全部捨てないと元に戻れない、健全な「回=回」に戻れないという、面倒臭い事態が生じるので、ほとんどの場合、これが、無視、無かった事にされて、実に、つまり言われた通りに「偽回」になってれば、何の問題もなく楽に生きてる、というような構造になっていますんで、そっちの道を歩んでしまうわけですね。
[38:24-40:07]
それで、そこで私は「回=回」という、より視覚的

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